潜在意識のメカニズム
ホラー映画って観たことありますよね。
怖い場面になるとゾクゾクっとしたり、手に汗かいたり、思いっきりカラダが反応しますよね。
でも映画ですから、よく考えると怖い人たち(例えばゾンビとか)も俳優さんなわけですよね、実際は。
そしてまた撮影現場には映画監督や照明スタッフ、メイクさんやカメラマンもいるはずです。
映画の中で起きていることをあたかも現実のように見せているのです。
誰もがそんなことは分かっているのに、その「作りものである映画」にカラダは反応してしまったのです。
何故なんでしょうね。
実はそれは映像が潜在意識に働きかけたことによって起きた反応なのです。
怖い映像が本物なのかニセモノ(映画)なのか潜在意識には区別がつかないので、見たもの全てをそのまま受け入れてしまい、
その結果、カラダが反応まで起こしてしてしまったのですね。
私たちの心には顕在意識と潜在意識があり、それを区分けしているフィルター(これを「判断のフィルター」などと言ったりしますが)
があります。通常はこのフィルターがあるため、見るもの聞くものは意識(顕在意識)の中で処理され判断されます。
しかし、ある状態になるとフィルターを通り抜けて外で起こっていることが潜在意識に直接働きかけやすくなるんです。
ある状態とは、いわゆる「催眠状態」になったときなのです。
じゃあ映画を観ることって催眠なのって思いますよね。
実はそうなんです。
映画を夢中になってみている状態は一種の催眠状態なのです。
映画観る時だけじゃないですよ。
電車の中で夢中で読書している時、降りるべき駅を通り過ぎてしまったことありませんか?
テレビを夢中で観ていたらこんな時間になっていた!という経験ありませんか?
高速道ををゆったり運転していて気づいたら目的地に意外と近かったなんてこと思い出しませんか?
これらは一種の催眠状態に入っていることなのです。
つまり催眠状態って私たちが日常的に体験していることなのです。
しかも一日何度も。
そしてそれが催眠状態とは意識せずにです。
これで催眠って聞くと、なんだか自分が知らず知らずのうちに誰かにコントロールされてしまうというイメージを持ってませんでした?
人からの命令に逆らえずに、何でも自分の意志に反してやってしまうなんてイメージ持ってませんでした?
本当は、人は催眠状態になっても、自分が催眠に入っているとはほとんど感じないものなのです。
とてもリラックスしてはいますが。
またの機会に私たちヒプノセラピスト(催眠療法士)がどのように催眠を活用するのかについてお話ししますね。